濃厚系粒度分布測定器 APS-100

概要

APS-100は、超音波減衰法を利用し、スラリーやエマルション、インクなどを希釈することなく、粒度分布を測定できます。攪拌、またはポンプ循環しながらの測定も可能で、沈降性の高いサンプルの粒度分布も測定できます。

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特長

  • スラリー、エマルションを希釈することなく原液のまま粒度分布を測定可能
  • 攪拌しながらの測定が可能(沈降性のあるサンプルの測定も対応可能)
  • 色の付いたサンプルの測定も可能
  • 広い測定レンジ:5nm~100μm
  • 粒度分布形状を仮定することなく粒度分布を測定可能
  • 自動滴定装置を用いたpH変化、分散剤濃度評価に適応可能(オプション)
  • pH、電気伝導度、pHを同時測定
  • ゼータ電位測定対応機種もあり(Zeta-APSページへ

測定方法

測定セルにサンプルを注ぐか、ポンプを用いて循環させます。サンプルセル内には、超音波発信機及びトランスデューサと反射板が装着されています。セル内のサンプルに1~100MHzの超音波を発信し、サンプル間を通過した周波数ごとの減衰率を正確に測定します。サンプルと媒体のスペクルを取得し、ソフトウェア内で解析することで分布形状を仮定することなく、粒度分布を求めることができます。セル内には、撹拌子の他、温度計、電気電導度計、pH計を装着することが可能で、サンプルを攪拌しながら、温度、電気伝導度、pHも同時に測定することができます。

超音波減衰率の測定イメージ

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シリカ懸濁液及び水の減衰スペクトル

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溶媒とサンプル懸濁液双方の減衰スペクトラムから、粒度分布を計算します。

測定例

30nmと300nmのシリカ粒子単品ずつと、混合試料を変えて測定した例です。APS-100は、独自のソフトウェアを使用することにより、事前に単峰性、二峰性などを仮定することなく、正確な粒度分布を測定します。

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仕様

仕様表
粒子径測定範囲 5 nm~100 μm
適応試料濃度 0.1 Vol%~60 Vol%
測定対応溶媒 水系(pH:0~14)、有機溶媒系の双方に対応
適応試料粘度 流動性があること(20,000 cp以下)
必要サンプル容量 100 mL(標準)、50 mL(オプション)
寸法(cm) 47(W)×40(H)×61(D)cm

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