プレートリーダー型光散乱測定器 DynaPro PlateReaderⅢ

DynaPro PlateReaderⅢの画像

DynaProPlateReaderⅢは、動的光散乱(DLS)と静的光散乱(SLS)の双方の測定に対応する世界唯一のプレートリーダー型光散乱測定器です。動的光散乱法による粒子径分布測定、静的光散乱法による分子量測定を迅速に行え、ハイスループット光散乱測定を実現させます。

測定項目

  • 粒子径分布
  • 分子量
  • コロイド安定性(第2ビリアル係数A2、拡散相互作用パラメータkD
  • 熱安定性(Tonset, Tagg, Tm
  • 溶液粘度

特長

市販の96、384、1536穴マイクロプレートに適応

マイクロプレートの画像

高出力半導体レーザーと高感度検出器を標準搭載し、高感度分析を実現します。

  • 簡便な操作性により全自動光散乱測定
    光散乱測定に要している時間を大幅に短縮できます。

簡便な操作性により全自動光散乱測定

光散乱測定に要している時間を大幅に短縮できます。

測定手順

ステップ1
温度設定条件を設定

ステップ2
測定

ステップ3
測定条件を設定し、分析をスタート

結果の表示

Spectram Viewの図
各試料の測定結果を色分けし、結果を視覚的に捉えることができます。

粒度分布グラフの図各試料の粒度分布も確認できます。

非接触測定のため同一試料の繰り返し測定が可能

溶液条件の検討のみならず、多検体試料の経時変化や温度安定性の評価も全自動で行えます。

4種のタンパク質溶液の温度安定性評価例

4種のタンパク質溶液の温度安定性評価例のグラフ
温度上昇による粒子径の変化を表示しています。

オンボードカメラによる測定時の試料の状態を観測

オンボードカメラにより、測定時の試料の状態を観測できます。測定時の試料の観測は、測定結果の解釈を補足的にサポートします。

オンボードカメラによる測定時の資料の状態の画像

主なアプリケーション

  • ナノ~サブミクロン粒子のハイスループット粒度分布測定
  • タンパク質の粒子径及び重量平均分子量のハイスループット測定
  • タンパク質溶液等のコロイド安定性測定(凝集体の形成予測)
  • タンパク質溶液等の熱安定性評価
  • 溶液粘度の微量、多検体測定

測定原理

希薄溶液中に分散している粒子は、液中でブラウン運動をしています。ブラウン運動は、粒子の大きさに依存し、小さな粒子は早く、大きな粒子はゆっくりとランダムな動きをしています。そのような粒子に光を照射した際に得られる散乱光は、分子サイズに依存した揺らぎを持ちます。動的光散乱法は、この光散乱強度の揺らぎの時間依存から、散乱強度の自己相関関数を求め、そこから拡散係数(Dt)を求めます。拡散係数(Dt)と流体力学的半径(Rh)の関係は、ストークス・アインシュタインの式で表され、試料の粒子径を求めることができます。

測定原理

仕様

仕様
適応プレート 0.2 ~ 2500nm (バッチ測定)
動的光散乱測定部 測定粒子半径範囲(流体力学的半径) 0.5~1,000nm
最低濃度(@14kDタンパク質測定時) 0.125㎎/mL
静的光散乱測定部 測定分子量 1~1,000kDa(球状タンパクの場合)
最低濃度(@6.7kDタンパク質測定時) 0.125㎎/mL
レーザー波長 830nm
レーザー出力制御 10~100%
温調 4~85℃
コーリレーター 512チャンネル、マルチタウレイアウト100n秒サンプリングタイム
寸法 600(L)×360(W)×250(H)

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