高分子ヒアルロン酸(Hyaluronic acid)は、医療上特に外科的な面で重要な働きをし、靭帯、関節等の潤滑作用や、細菌侵入の防御を行っていると考えられています。 このヒアルロン酸による治療上の効果は分子量と密接な関係にあり、分子量が大きければ大きいほど効果の持続性があるとされています。 このように、医療目的でヒアルロン酸を使用する場合、その分子量や分子量分布等の違いで、その作用はかなり違います。 DAWN(r) DSPはGPC分析で標準物質を用いずに直接分子量、及び分子サイズを測定できます。 DAWN(r) DSPのデータ処理用ソフトウェアASTRAはWindows上で分子量と分子サイズの関係、分散度その他各種関係をグラフ化でき、他のサンプルとの比較を簡単にわかりやすく表現します。
図1:分子量と溶出容量を比較したデータで、3種類のヒアルロン酸が20万~200万まで分布していることを示しています。
Column | : | Shodex OHpak SB-806 HQ |
Eluent | : | 0.15M Sodium phosphate buffer |
Detctor | : | DAWN DSP + Optilab DSP |
図2:分子量を横軸にとり、この3種類のヒアルロン酸の分散度の違いを表わしています。サンプル間の明らかな違いがわかります。