動的光散乱 (DLS) 測定器  DynaPro NanoStar

動的光散乱 (DLS) 測定器 DynaPro NanoStar

高感度・迅速測定に対応する動的光散乱測定器(DLS)です。

装置概要

DynaPro NanoStarは、高出力レーザーと高感度検出器の搭載によりナノ粒子やタンパク質の高感度粒子径分布測定を実現します。静的光散乱測定用の検出器も搭載しており、1台で粒子径分布と重量平均分子量の測定が可能です。
実験プログラムを作成することによる、自動運転にも対応可能で、単なる粒度分布測定器に留まらず、試料の経時変化、温度安定性の実験も容易に行えます。

装置特長

➀高感度測定を実現
 100mW高出力レーザーと高感度APD検出器の搭載により、高感度測定を実現します。

 

➁迅速測定に対応
 わずか数秒で粒子径分布を得ることができます。

 

➂動的及び静的光散乱(粒子径と分子量)の同時測定の実現
 粒子径と分子量を同時に測定できる世界唯一の測定器です。

 

➃微量分析(1µL)に対応
 貴重な試料を最低容量で測定できます。

 

➄使い捨てセルに対応
 汚れの影響を受けない使い捨てセルに対応します。使い捨てセルは微量タイプ(4µL容量)もございます。

 

➅低温から高温まで広範囲の温度制御に対応
 -15~+150℃の広い範囲で、温度制御が可能です。

 

➆自動運転に対応
 自動運転により、試料の経時変化や温度安定性評価の実験を容易に行えます。

 

➇多角度光散乱検出器(MALS)との接続が可能
 多角度光散乱検出器と接続することで、フローDLS測定にも対応します。

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主なアプリケーション

  1. ナノ粒子の粒子径分布測定
  2. 分子量測定、第二ビリアル係数測定(生体高分子)
  3. タンパク質溶液の安定性評価
  4. ナノ粒子、タンパク質の温度安定性評価
  5. 溶液粘度測定

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測定原理

希薄溶液中では分子はブラウン運動をしています。
その運動は分子の大きさに依存し、小さな分子は早く、大きな分子はゆっくりと運動しています。従ってブラウン運動をしている分子に光を照射した場合に得られる散乱光は分子サイズに依存した揺らぎを持ちます。この揺らぎの時間依存は以下に定義される散乱強度自己相関関数によって特徴付けられます。

ここでI(t)は時間の関数としての散乱強度、τは減衰時間です。単分散サンプルの自己相関関数は以下の式により拡散係数に関連付けられます。

ここで〈I(t)〉2は平均二乗散乱強度、DTは移動拡散係数、q=(4πn/λ0)sin(θ/2)、nは溶媒の屈折率、λ0は真空でのレーザー波長、θは入射光に対する検出角度です。
相関関数から分子の拡散係数を求めることができます。この時、分子が球形と仮定すればStokes-Einsteinの式より流体力学的半径(rh)を決定できます。

 

kBはボルツマン係数、Tは絶対温度、ηは溶媒の粘度です。

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測定例

≪牛血清アルブミン(タンパク質)の測定(バッチ測定)≫

シングルナノサイズのタンパク質の粒子径(半径3.7nm)を容易に測定できます。

 

≪牛血清アルブミン(タンパク質)のフロー測定例≫

MALS検出器との接続により、フローDLS測定が可能になります。SECシステムやFFFシステムから溶出した成分の粒子径を直接測定できます。従来のDLS測定では対応できない高分解能の粒子径分布を得ることができます。

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仕様

測定粒子径範囲(半径) 0.2~2500nm
分子量測定範囲 300Da~1,000kDa(試料に依存)
サンプル最低濃度 0.1mg/mL(リゾチーム測定において)
レーザー波長 658nm(標準)、785(オプション)
レーザー出力 10~100mW(可変)
測定角度 90°
サンプルセル 1.25μL容量石英セル
4µL使い捨てセル
1cm角型セル(アダプタ必要)
温度制御範囲 -15~150℃
20℃以下でご使用の際には、乾燥空気か窒素ガスパージが必要
データ収集時間 1~3600秒
光ファイバー マルチモード
コーリレーター 512チャンネル、マルチタウ、100ナノ秒サンプリングタイム
PCポート インサーネット
寸法 600 (L)×360 (W)×180 (H) mm
重量 600 (L)×360 (W)×180 (H) mm

 

※仕様およびデザインは改良のため予告なく変更される場合があります。

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